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2007年1月25日 (木)

日曜日はみんなでエコを考えよう

不都合な真実

言わずとしれた、アメリカの元・副大統領のゴア氏の映画で、地球温暖化の危機について取り上げたドキュメンタリー映画です。


この映画が、なんと500円で見られるというキャンペーンが、日本テトラパック社らの協賛により実現されたとのことです。


12月のプレスリリースですので、すでにご存知の方もいるかと思いますが、企業が率先してCSR活動の一環としてこうした取り組みを行うことは大賛成です。
1人でも多くの人に環境問題を伝える活動としては、非常にユニークで、実際の社会的な波及効果も大きいのでは、と思います。


実施される映画館のお近くにお住まいの方は、是非日曜日に足を運んでみてはいかがでしょうか。




…それにしても、もうすでに見られたという方にとっては、本当に「不都合な真実」かもしれませんね(笑)

不都合な真実 不都合な真実

著者:アル・ゴア
販売元:ランダムハウス講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2007年1月23日 (火)

食品の裏側 みんな大好きな食品添加物

安部 司 著の「食品の裏側 みんな大好きな食品添加物」という本を読みました。
そんなに最近の本ではないのですが、昨今の食品会社の不祥事よりもある意味で深刻かもしれない社会問題を扱った本です。



この本の筆者は、かつて食品添加物のトップセールスマンでした。

あらゆる食品業界をまわり、効率性と収益性の向上を唄い目的として、さまざまな食品添加物を扱っていたということです。

そんなある日、自宅での自分の娘の誕生日の際に、自分が開発に携わったミートボールが食卓に並んだ。

それは、愛する家族の大好物であると同時に、本来、食品廃棄物になるべきクズ肉を固め、自然のものを使わずに味付けをした、化学物質の塊であった。。。



食の安全性だけではなく、消費者としての心の問題の重要性を感じさせてくれる本です。

安価で便利な食品を手に入れるために、我々が犠牲にしたものがいかに多く、重大だったことか!


食品添加物と言うと、一般的にはまず健康問題が主に取り上げられると思います。
しかしこの本の中では、単なる健康問題だけでなく、元々、食品を作ってきた生産者や、家庭の母親たちの心をも蝕んできたということが繰り返し主張されています。

また、「賢い消費者」であるはずの節約ママが陥りやすい罠についても説明されています。
コンビニ生活の学生よりも、自宅で料理をした方が多くの添加物を採り込んでしまうという可能性に気づいている人が、世の中に一体何人いるだろう?

収益性や利便性のために職人としての魂を売ってしまった生産者と、そこまで気づかずにトップセールスマンとして自ら「暗躍」してきたという筆者とのやり取りに疑問を持つ一方で、知らず知らずにそれに加担している「消費者」としての自分の立場を見直さずにはいられません。

ただし、もちろんその際には食品添加物の「光」も踏まえる必要があります。
今の我々の食卓を潤してくれているのは、紛れもなく食品添加物の恩恵によるものですしね。


そしてここに書かれてあることは、食品に限らず、生活に関わる他の部分とも共通した構造を有しています。

シャンプー、洗剤、化粧品、殺虫剤、…。
もっともっとあるでしょう。
それだけ身近な存在であるということを改めて考えると共に、「無知」よりも「無意識」の持つ怖さを感じます。



最後に、この中に出てくるいくつかの商品を紹介します。

明太子、かまぼこ、パックに入った蓮根、カップ麺のスープ、コーヒーフレッシュ、コンビニのサラダ、…。


さて、今、あなたの食べているものは何で出来たものなんでしょうか?

その味は、本当に素材が持っている味なんでしょうか?

そして、「食品」とは、一体何なんでしょうか?

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

著者:安部 司
販売元:東洋経済新報社
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2007年1月22日 (月)

化学物質等の殺虫成分のない殺虫剤

ありそうでなかったものが開発されたようです。

これまで「殺虫剤」と言えば、人体にも有毒で、臭いも気になるスプレータイプ、というのが定説でした。(少し前にあった泡で包んでしまうタイプのものはどこに行ったんでしょうかね?)
このたびライオンが発表したのは、害虫を凍死させるという殺虫スプレーのようです。

ハエとり紙やキッチンの下に忍ばせておくゴキブリ対策のマットのように、物理的に害虫を捕まえる方法か、殺虫剤でしとめる方法とがこれまでは多かったと思うのですが、今回のスプレーは一見すると画期的なように見えます。

ただし、当然ながら使用方法を誤ってしまうことによって、思いもよらぬことが起こりそうな気がします。
例えば害虫を見て動揺しているところで、マイナス40度にもなるという冷却スプレーを誤って人体に吹きかけてしまったりすることはないのでしょうか。
手足の指もさることながら、お子さんの目や口などにかかってしまったら重大事故につながることはないのでしょうか。

今回のプレスリリース記事にも、新聞記事にもそういった詳細までは記載されていませんでした。
1つのリスクを下げるためにとった方策で、また別のリスクが生じてしまうという、いわゆる「リスクトレードオフ」を考えて、賢く使うことができればよいのですが、どうでしょう。

そして、本来メーカーに対しては、こうした新製品の発表時には「メリットのみ」を伝えるのではなく、消費者の不安に思う点にも率先して対応して、関係する情報を公開することが求められているようにも思います。


害虫を瞬時に“凍死” ライオン、日本初のスプレー
(フジサンケイビジネスアイのWebより)

ライオン(東京都墨田区)は、強力な冷却成分で不快害虫を瞬時に“凍死”させる殺虫スプレー、「バルサン 飛ぶ虫氷殺ジェット」・「同 這(は)う虫氷殺ジェット」を、3月6日に発売する。化学物質などの殺虫成分を使わない殺虫スプレーは、日本では初めて。

 気化速度の違う2種類の冷却成分を組み合わせ、虫の体表面から素早く大量の熱を奪うことで効果的に殺虫するという今までにない殺虫原理を応用した。噴霧直後に気化する成分がマイナス40度の冷却ガスとなって虫に届き、ガス中に分散する液体の冷却成分が虫の体表に付着して熱を奪いながら揮発する。

 同社が昨年、従来の殺虫スプレーの気になる点を調べたところ、「スプレーした殺虫成分の人体への影響」(80%)、「使用後のニオイ」(57%)が挙げられ、特に使用者の9割以上が購入時に人体への安全性を重視していることが分かった。今回の商品は殺虫成分を使っていないため、人体への影響を気にする必要がなく、小さな子供やペットのいる家庭でも安心して使える。嫌なにおいも残らない。

 価格は、「飛ぶ虫」が300ミリリットル683円、「這う虫」が300ミリリットル788円。

Book 家庭用防虫剤の安全性を考える―鍵はからだへの蓄積性

著者:柴谷 治雄
販売元:化学工業日報社
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2007年1月20日 (土)

巨大ウサギが北朝鮮を救う?

世の中には色々なことをお考えになる方がいらっしゃいます。

今回のニュースは「世界最大品種の食用ウサギ」を養殖するドイツ人の農家の方が、北朝鮮にこのウサギを販売したというものです。

すでに北朝鮮では12匹のウサギの養殖試験に入っており、これからの繁殖に入るとのことです。

いわゆる「外来種」に関しては、「固有種」との交配を防ぐという面から、しっかりした管理が求められますが、気がついたら隣国にも見られるようになってしまうかもしれません。
昨今話題になっている「遺伝子組み換え作物」に関しても似たような議論が行っているの現状ですが、果たしてどうなるか。

しかし、食糧難というリスクに対しては、やはり生態系かく乱のリスクは後回しにされてしまうものなのでしょうか。
軍事国家における政策の優先順位に関する問題もさることながら、リスクのとり方もどこか問題があるような気がします。

ピーターラビットとビアトリクス・ポターの世界 ピーターラビットとビアトリクス・ポターの世界

著者:上野 和子,カミラ ハリナン
販売元:大日本絵画
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2007年1月17日 (水)

PRTR大賞

化学物質管理とリスクコミュニケーションに関する表彰制度として、「PRTR大賞」というものが(社)環境情報科学センターによって作られております。
今年は2月3日に東京で開催されるようです。

企業や自治体の方々にとっては、すでに化学物質管理と言えば、真っ先に出てくるのがこの「PRTR*」ではないかと思います。
(*:正式名称はPollutant Release and Transfer Register:化学物質排出移動量届出制度と言います。)

そもそもPRTR制度は、世の中に何万種類とある化学物質が、どこから移動(製品中に含まれるものを含む)したり、排出されているか、ということを定量的に捕捉・集計し、公表することを目的としたものです。
日本では、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(化管法)により、1999年に法制化されました。

環境省でも、「PRTRインフォメーション広場」というサイトを作成して、その普及啓発に取組んでいます。

社会におけるリスク管理という観点から、こうした定量的なデータベースが整備されることによって、市民としてもこれらの情報を用いた地域の状況が分かります。
同時に、企業や自治体としては、地域における排出量を総合的に見て、その有害性の大きさとあわせることで「化学物質によるリスク」を算出し、削減対象の優先順位や、対応の取り方を検討することができます。

ただし、実際にはこれらの情報が有効に活用されている事例としては、大学や研究機関、NPOなどによるリスク評価の実践が中心であるように感じられます。

1つの打開策は、言わずもがな、PRTR情報を用いたリスクコミュニケーションです。
その先進事例をこの「PRTR大賞」を受賞される企業さんたちは実践し、また地域と共に化学物質管理について考えてきたと言うことができます。

PRTR制度に限らず、こうした環境管理やリスク管理の制度が整備されても、その後の活用方策において今一つ成果が見られない事例はいくつもあります。
残念なことに、環境報告書やCSR報告書、環境会計なども、ある側面ではそのような部分があります。

これは個人的なコメントですが、やはり情報は何らかの「受け手」がいるから意義があるわけで、その「受け手」に対して、「送り手」の思いがや意図が届いているかどうかは、確実に双方の対話を通じて確かめることが重要です。
これによって、本来の意味での相互交流を意味するコミュニケーションが成立し、よりよい社会や地域のみならず、組織や人を作り上げていくことにも寄与するのではないでしょうか。

より広範なステイクホルダーの活用によって、この制度が生きるか死ぬかを決めると言えます。
現在の「PRTR大賞」では、PRTRとリスクコミュニケーションを実践している事業者さんへの表彰制度という色合いが濃いですが、いずれは市民団体やNPO、研究機関なども対象になるかもしれませんね。

Book PRTR・MSDS対象化学物質の毒性ランクと物性情報―化学物質の適切な管理とリスクコミュニケーションのために

著者:浦野 紘平
販売元:化学工業日報社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2007年1月11日 (木)

ペコちゃんが大変だ

新年あけましておめでとうございます。

すでに10日以上も過ぎているのですが、なかなか落ち着く間もなく今日に至りました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?

遅ればせながらではございますが、本年も宜しくお願い致します。


さて、早速今年も興味深いニュースがありました。

ペコちゃんで有名な不二家のお菓子に、賞味期限切れの原料が使われていたというものです。
産経新聞の報道によると、

藤井社長らは「牛乳を余らせ廃棄物にすると、是正報告を求められるので捨てづらかったのではないか。古くからの職人なので、消費期限を自分で判断できるとの甘さがあったと思う」と説明。いつごろから期限切れ牛乳を使っていたかは分からないという。今回牛乳が余ってしまったことについては「(11月の)連休の需要を読み損なったからではないか」としている。
期限切れ牛乳は排水口に流すことができない規則になっているが、
どのように処理するかの取り決めは社内になかった

とのことですが、「もったいない」と「カイゼン」という、環境や品質の分野ではよく見かける概念が生み出してしまった事件であるようにも感じます。

そして、当初は単に1日過ぎただけの牛乳の使用だけかと思っていましたが、どうやらその後の社内調査で色々と類似事象が発覚したということです。
現在のホームページには、謝罪コンテンツとあわせて社内調査の結果報告が掲載されています。(不二家のホームページはこちら

今回の社内調査の結果で気になるところとしては、11回の賞味期限切れ原料の使用、1回の賞味期限表示の改ざんと出荷、1回の社内での基準を満たさない製品の出荷、というものです。
食品衛生法に抵触する可能性もあるとのことですが、まずは社内基準違反を犯しているのは間違いないようです。

ただ、回数はともかくとして、これだけの事象があったというのは、かなり日常的に以前より実施されていたという可能性があります。

さらに今回の報道発表のタイミングも非常に気になるところです。
11月上旬の事象であるにも関わらず、発表は1月。
洋菓子メーカーにとっては繁忙期とも言える「クリスマス」と「お正月」という、1年間でも需要の高い時期を終えてからの発表というところに、発表のタイミングを意図的にずらしたのでは?という点も見え隠れします(実際のところはよく分かりませんが)。

現在の対応としては、洋菓子5工場の操業を休止して、全国のチェーン店(洋菓子店、レストラン)での洋菓子販売を休止するという措置をとっています。
この対応のとり方については、リスクマネジメント上は十分なものではないかと個人的には思いますが、社内調査をどこまで徹底的に実施し、組織的なものか、本当に一部の担当者によるものかを明らかにしてほしいところです。

ただ、某乳製品会社のように、食中毒事件にまで至らなかったからよかったものの、もし日常的に繰り返されていたと発覚すれば、消費者と社会の信頼を取り戻すまでの道筋はかなり遠い気がします。

“何度でも食べたい、ずっと作り続けたい”まいにちの焼き菓子と特別な日のケーキ―超人気お菓子サイトたかこ@caramel milk teaさんの “何度でも食べたい、ずっと作り続けたい”まいにちの焼き菓子と特別な日のケーキ―超人気お菓子サイトたかこ@caramel milk teaさんの

著者:稲田 多佳子
販売元:主婦と生活社
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