信越化学工業が公表したヒヤリハット
5月1日の信越化学工業さんのHPに「ヒヤリハット事例の公表について」というプレスリリースが掲載されました。
3月に発生した新潟での爆発火災事故を踏まえて、現場における安全対策の一貫として、事故につながる要因の抽出を全社的に実施されたということです。
「ヒヤリハット」という言葉は、あまり耳慣れない方もいるかと思いますが、文字通り「ヒヤリ」としたことや「ハッ」としたりすることを指します。
つまり、「事故を起こすのではないか」、あるいは「危うく事故になるところだった」というような状況のことで、車を運転するときなどに、私たちもよく経験していると思います。
通常、こうした「ヒヤリハット」情報の収集は、危険な作業が多い現場や病院のような人命に直結する現場においては積極的に実施されているようです。
つまり、効果的なリスクマネジメントの実践にはやはり欠かすことはできない情報だと考えられます。
その一方、どのように生かすか、あるいは情報として水平展開を図るか、という点では、それぞれの組織に委ねられているのが現状です。
ただ、今回の事例はこうした社内情報を「開示」したところに意義があると思います。
ともすれば、社内の弱点を世の中にさらすことになるかもしれない一方、こういう取り組みを進めて事故の芽を摘んでいくことで、結果的に対策を取るという宣言を社会に約束することになります。
同時に、社会的・客観的な視点から関心を持つステイクホルダーにより、また別の視点からの対策案やヒヤリハットに対する疑問なども寄せられることでしょう。
結果として、社会に対して透明な形での現場での安全対策を進めることとなり、将来的には安全のみならず、環境や社会貢献、CSRや事業継続計画などについても展開することができるかもしれません。
こうした事例ががこれからも増えてくるかどうかは分かりませんが、注目すべき動きではないでしょうか。
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