豊島学(楽)会 参加録
去る3月31日と4月1日、香川県の豊島にて、豊島学(楽)会の第1回研究発表会が開催されました。(以前に掲載した案内はこちら)
当日は島内はもとより、東京や鹿児島までの幅広い地域から50名くらいの方々が参加されて、盛大に開催されました。
会場となった豊島公民館。
会場内はこんな感じです。
未だかつて、畳の上で開催された学会には参加したことがなかったのですが(笑)、みんなが1つのものを作り上げるといった感じがあってよかったです。
学会は、発起人である早稲田大学の永田勝也先生の挨拶のもと、考古学者の先生からの基調講演、豊島に関する環境学、人文学、社会学などなど多様な切り口からの報告がありました。
途中、豊島で育てられているイチゴの試食や、石工さんが加工した石の文鎮(?)なんかの展示や即売もあったりして、地域振興や産業育成の必要性を感じると共に、この島に愛着を持つ人々の心に直に触れ、共に豊島への思いを語り、感じる1日でした。
その後、場所を変えて豊島にあるリゾートホテルにて懇親会が開催されました。
外では雷が鳴るほどの大雨の中、2次会、3次会にかけても大変盛り上がりました。
ただ豊島を好きなだけの人たちがこれだけ集まって、こんなにも共通の話題で語り合うことができる。
発起人で豊島住民の安岐さんも、「今回、ほんまにやってよかった」と仰っていました。
翌日は不法投棄の現場の視察ということで、現地をじっくりと解説付きで歩いて回りました。
改めてその規模と問題の根深さを感じると同時に、少しずつ復活している豊島の環境を直に感じることができました。
例えば、アマモが戻ってきた現場付近の砂浜には、新たなアマモが生い茂るための準備が着々と進んでいました。
早くこの地に、シオマネキ(カニの一種)やアサリたちが戻ってきてくれることを祈ります。
そして、ここから船に乗って、海から島を学ぶという試みも。
幸いにして天気も回復し、穏やかな瀬戸内の海を走っていきました。
驚くべきは、もう1箇所(正確には更にもう1箇所あるのだが)の不法投棄現場の姿。
海から見て明らかに異質なその地形について、安岐さんが説明をしてくれました。
「まず瀬戸内でも有数の産地であった砂を持って行かれる。さらに土や岩。全てを取り付くした後の場所に廃棄物を埋める。価値のあるものは取り尽くされ、その後にゴミを捨てていく。酷いもんだ。」
そんなことがこの美しい島の過去に起こっていた。
そして、その姿は今もこうして残されている。
悲しい過去の事実を物語る痛々しい姿に、誰も言葉を発することができませんでした。
私利私欲に走った人間は、こうも残酷で無慈悲になれるものなのでしょうか。
そんな中、船はあるところで停泊しました。
瀬戸内どころか西日本最古と言われる貝塚、礼田崎貝塚の前です。
写真を撮ってちゃんと写っていることに気付いたのですが、岩肌に残る白いカケラは紛れも無く1万年前のヤマトシジミとのこと!
太古のロマンに思いを馳せながら、自分達の祖先の姿も思い浮かべる時間となりました。
確かに白いものが。。。
ここで考古学者の先生が仰っていた言葉が印象的でした。
「貝塚は昔のゴミが集められていた場所。産廃の捨てられていた豊島に、その西日本最古の貝塚があるというのも皮肉なもんです。」
奇しくも貝塚と同じように、豊島自体も人の歴史、しかも負の歴史を学ぶ島になっています。
こうして、第1回の豊島学会の全ての日程が終了しました。
しかしこれはあくまでも第1回。
これからまた新たな出会いと学びの場として、この学会も大きく成長していくと信じています。
そして、実は僕自身にとっても、祖母の故郷で自分のルーツが眠る島です。
近いうちにまたこの島を訪れようと思っています。
それから、以前に豊島に来た際のレポートを随時まとめていこうと思います。
ご関心をお持ちの方々はこれからどうぞお楽しみに!



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