(株)デンソーのステイクホルダーダイアログ
(株)デンソーさんにおいても、ステイクホルダーとの定期的な対話を継続して実施しています。
僕は昨年度と、当時学生だった2003年度の2回、参加させていただくことができました。
大和ハウス工業(株)さんと同じく、多様なステイクホルダーの参加や、社内横断的な対応状況は特筆すべき点ですが、さらに追加しておもしろい点がいくつかあります。
(1)工場見学を必ず織り込み、実際の現場を見ながら感じたことを通じて、さらに議論の活発化や実践的な意見の抽出が可能となる。実際に現場のライン管理者の方などにお話を直接伺うこともできる。参加側としては実際の企業の現場を見学することとなり、非常に興味深い。と言うか、楽しい(笑)
(2)参加人数を絞った上で、泊りがけで2日間にかけて、取り組み内容をあますところなく見せ付けてもらえる。しかも参加にあたっての旅費・宿泊費は負担していただけるため、遠方からでも気軽に参加することができる。
(3)ディスカッションの時間をしっかりとっていただける上、テーマ別に分かれて数名ずつの担当者との直接の質疑応答ができる。2日間も顔を合わせていると、さすがに色々と話す側も容赦がなくなってくるので、対応される側は大変でしょうが。。。
(4)環境やCSRなどのテーマ以外に「人づくり」という、モノづくり産業の基本の部分をじっくりと解説していただき、日本の産業の強みをまざまざと感じさせてくれる。つまり、企業経営に直接関わる部分も扱い、単に環境や社会貢献にしか関心の無かった人に、別の視点も気付かせてくれる。
(5)ファシリテータ(IIHOEの川北氏)がしっかりと全体の意見をまとめて、きっちりと両者の意見を吸い上げて整理されている。
ディスカッションの時間が多くなれば、普段は言うのもはばかれるようなことや、当初は考えていなかったことにまで思考が及ぶこともあり、さらに対話が加速することになります。
そのためか、特に昨年度のダイアログに参加させていただいて「すごいなあ」と思ったことですが、非常に長い時間のディスカッションがあるにも関わらず、議論が全く途切れないんです。
また、(株)デンソーさん自身も、このステイクホルダーとの対話の機会を非常に重視しており、その後の取り組みに着実に展開されていると言う点もやはり重視しなければならないと思います。
ファシリテータの川北さんも仰っていましたが、(株)デンソーさんは毎年変化が目に見えて分かるということです。
ステイクホルダーとの対話によって課題を抽出し、社内で優先度を見ながら対策を検討した上でできることから実践していき、またその成果をさまざまなステイクホルダーに報告し、再度意見をいただく。
こうした戦略的なコミュニケーションの実践こそが、本来のステイクホルダーとの対話のあるべき姿なのではないでしょうか。


最近のコメント