最近のトラックバック

無料ブログはココログ

2007年5月14日 (月)

(株)デンソーのステイクホルダーダイアログ

(株)デンソーさんにおいても、ステイクホルダーとの定期的な対話を継続して実施しています。
僕は昨年度と、当時学生だった2003年度の2回、参加させていただくことができました。

大和ハウス工業(株)さんと同じく、多様なステイクホルダーの参加や、社内横断的な対応状況は特筆すべき点ですが、さらに追加しておもしろい点がいくつかあります。

(1)工場見学を必ず織り込み、実際の現場を見ながら感じたことを通じて、さらに議論の活発化や実践的な意見の抽出が可能となる。実際に現場のライン管理者の方などにお話を直接伺うこともできる。参加側としては実際の企業の現場を見学することとなり、非常に興味深い。と言うか、楽しい(笑)

(2)参加人数を絞った上で、泊りがけで2日間にかけて、取り組み内容をあますところなく見せ付けてもらえる。しかも参加にあたっての旅費・宿泊費は負担していただけるため、遠方からでも気軽に参加することができる。

(3)ディスカッションの時間をしっかりとっていただける上、テーマ別に分かれて数名ずつの担当者との直接の質疑応答ができる。2日間も顔を合わせていると、さすがに色々と話す側も容赦がなくなってくるので、対応される側は大変でしょうが。。。

(4)環境やCSRなどのテーマ以外に「人づくり」という、モノづくり産業の基本の部分をじっくりと解説していただき、日本の産業の強みをまざまざと感じさせてくれる。つまり、企業経営に直接関わる部分も扱い、単に環境や社会貢献にしか関心の無かった人に、別の視点も気付かせてくれる。

(5)ファシリテータ(IIHOEの川北氏)がしっかりと全体の意見をまとめて、きっちりと両者の意見を吸い上げて整理されている。

ディスカッションの時間が多くなれば、普段は言うのもはばかれるようなことや、当初は考えていなかったことにまで思考が及ぶこともあり、さらに対話が加速することになります。
そのためか、特に昨年度のダイアログに参加させていただいて「すごいなあ」と思ったことですが、非常に長い時間のディスカッションがあるにも関わらず、議論が全く途切れないんです。

また、(株)デンソーさん自身も、このステイクホルダーとの対話の機会を非常に重視しており、その後の取り組みに着実に展開されていると言う点もやはり重視しなければならないと思います。
ファシリテータの川北さんも仰っていましたが、(株)デンソーさんは毎年変化が目に見えて分かるということです。

ステイクホルダーとの対話によって課題を抽出し、社内で優先度を見ながら対策を検討した上でできることから実践していき、またその成果をさまざまなステイクホルダーに報告し、再度意見をいただく。
こうした戦略的なコミュニケーションの実践こそが、本来のステイクホルダーとの対話のあるべき姿なのではないでしょうか。

2007年5月 7日 (月)

大和ハウス工業(株)の目指す「共創共生」

今回は大和ハウス工業(株)さんの事例を紹介させていただきます。
実は昨年度だけではなく、3年前(CSRレポート2005に掲載)にも一度参加したことがあり、今年が2回目の参加でした。

大和ハウス工業(株)さんのステイクホルダーミーティングの特長を僕なりに紹介させていただくと、以下のようなものが挙げられます。

(1)社内から非常に多数の方々が参加されており、議論の輪にも自由に加わりながらお話をしていただける。同時に、さまざまなバックグラウンドを持った多様なステイクホルダーが参加しており、参加者間のディスカッションがとても活発。

(2)参加者に対するフィードバックがしっかりしており、当日回答しきれなかった質問等に対しては、後日、確実に回答がなされる。その上で、CSRや環境の担当部署だけではなく、研究所や事業部からもコメントが返ってくるため、社内での共有化が図られていることも伝わってくるし、全社的な対応であることが伺える。

(3)参加者が全ての意見を出しきれるくらいにたっぷりと討議の時間を設けてくれる。他の企業では、十分な意見を出しきれないまま終了してしまうことも多い。

(4)企業として、どこに向かおうとしているかという点を「共創共生」という基本姿勢として、非常に明確に示している。

(5)CSRレポートにおいても、かなりのスペースを割いて、この取り組みを掲載してもらえる。その中には、(2)で示したような質問等に対しての回答もあわせて掲載されており、当日参加できなかった方々への情報提供にも積極的である。(なかなかここまでページを使ってくれる企業さんも少ないかと思います。)

このうち、特に(4)に関しては、毎年発行されているCSRレポートでも明確です。
社会における防犯や防災などの問題を明確に示した上で、「我々の会社はここまで対応をやりますよ。ただ、これだけで十分ではありません。社会の皆さまにも考えてもらいたいし、私たちと一緒に取り組みをしませんか?」というメッセージが非常に伝わってきます。

もちろん、実際に社内の取り組みにおいては、まだこれからの点や不十分な点があることも否めません。
しかし、そのあたりも(2)でしっかりと認識されており、来年度以降のレポートにも反映されているのではないかと期待を持てます。

そしてこうした着実な取り組みこそ、大和ハウス工業(株)さんの目指す「共創共生」という姿に一歩ずつ近づいていくことになるのだと思います。

※一昨年度の様子はこちらです。

2007年5月 2日 (水)

ステイクホルダーミーティングの実践 ~ 社会と共に

昨今、環境のみならずCSR(企業の社会的責任)まで取り組みが拡大していることによって、企業などの組織にとっては社会とのより一層のコミュニケーションが望まれています。

僕の個人的な見解ではありますが、CSRの取り組みは「ステイクホルダーマネジメント」であると思っています。
具体的には、社会に存在する多様なステイクホルダーに対して、どのように企業活動を通じて働きかけながら共存・共生をしていくか、ということが重要であると思うからです。

伊藤真さんの書かれた「会社コンプライアンス」という新書の中でも、非常に分かりやすい表現として「他者への共感」という表現で示されています。
やはり会社だけが成立・繁栄すればよいということではなく、社会の一員として、さまざまな声を適格に吸い上げながら事業活動を行わねば、今後の発展どころか存続もない、という意味です。

そうした中、「ステイクホルダーミーティング」という方法で、社会との対話を継続的に実施している企業があります。
いわゆる「リスクコミュニケーション」の1つですが、「社会の問題意識の抽出・共有」と「社会が関心を持つ問題を介した対話」の場です。

僕もこれまでにいくつかの企業さんのステイクホルダーミーティングに実際に参加していますが、今後、その企業さんの事例を少しずつですが紹介させていただこうと思います。

どうぞお楽しみに!

会社コンプライアンス―内部統制の条件 会社コンプライアンス―内部統制の条件

著者:伊藤 真
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2009年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30