京都大学の環境報告書
「環境報告書に見る京都大学の環境への取り組み」と題して、日経BP社の運営する環境ポータルサイトである「ECO JAPAN」に、京都大学の活動が掲載されています。
ここでは、どのようにして京都大学における環境報告書が作成され、どういう点が課題であり、工夫してきた点か、というところが報告されたシンポジウムの紹介という形で掲載されています。
通称「環境配慮促進法」(正式名称は「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律」のもと、大学や特殊法人に対しても環境情報開示の一貫として、環境報告書の作成が規定されています。
そのため、各地の国立大学法人(元・国立大学)などの大学組織でも、こうした環境報告書が作成されています。
しかし、いかんせん、これまでちゃんとした環境活動を組織として進めてきた大学組織は少ないのが実態です。
一方で、千葉大学や沖縄大学のように、ISO取得等も含めたしっかりとした体制を作って、環境への取り組みを実践してきた大学組織は、非常に素晴らしい報告書を作成しています。
今回紹介されている京都大学においても、注目すべき点がいくつかあります。
まず、学校関係者のみならず、行政、市民、事業者からなる、いわゆる「マルチステイクホルダー」による委員会を結成し、多様な視点からの意見を取り入れている点があります。
これは企業の環境報告書において、従業員や顧客、取引先、行政、NPO、大学などから第三者的な意見やコメントを受ける以上の密着プレーであると言えます。
実際に地域の市民に対して、大学との関わりを強めていかねばならないという認識を持たせることができたというのは、1つの大きな成果だと思います。
また、執筆活動に学生が積極的に関わっている点があります。
これは千葉大学における取り組みにおいても同様の点が見られ、積極的な学生が多く集う京都らしい取り組みではないでしょうか。
最後に、実際に不透明だったデータを分かりやすく示している点があります。
「水、電気、ガスの使用量が、一般家庭の3万世帯分に相当する」、「1年間で1人あたりのエネルギー消費量は一般の4人家族1世帯分に匹敵する」という内容は、”大学”という組織に所属する者として、ショックを受けました。
逆に、こうした点を明確に改善点として認識することができ、今後の具体的なアクションへと展開することができる可能性もあるのではないかと思います。
僕の所属する大学においても、同様の報告書は発行されていますが、まだまだ十分とは言えません。
自分も関与できるところで積極的に関与しつつ、大学から地域環境、地球環境を変えていくような取り組みへ結び付けていきたいものです。
| 環境・安全・衛生―大学のアピール 販売元:三共出版 |


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